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SPECIAL SPATIAL Vol.8「なんば発・未来都市宣言 — デジタルエンターテインメントシティが描く新しい街のかたち」

  • 執筆者の写真: 株式会社Meta Osaka
    株式会社Meta Osaka
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分
SPECIAL SPATIAL Vol.8
SPECIAL SPATIAL Vol.8

2025年12月11日、なんばパークス1階「eスタジアムなんば本店」内の「SPATIAL STUDIO OSAKA」にて、株式会社Meta Osaka主催のトークイベント「SPECIAL SPATIAL Vol..08」を開催しました。

一般社団法人Metaverse Japan代表理事の長田新子氏を迎え、「なんば発・未来都市宣言」をテーマに、デジタル技術を活用した新しい街づくりのあり方が語られました。

イベント後半には、XR技術を使ってVTuber(バーチャルアーティスト)とリアルタイムで交流できる「XNAMBA SPATIAL Meet & Greet」の公開デモンストレーションも行われました。


ゲームで街の課題を解決する——渋谷の先進事例に学ぶ


渋谷未来デザインで事務局長を務める長田氏は、「THINK→ACTION」をモットーに、実際にアクションを起こすことで街を動かす取り組みを紹介しました。

現在12のプロジェクトを同時進行で動かしており、中でも注目すべきは、ゲームを活用した社会課題解決です。

例えば、路上のタバコのポイ捨て問題。調査したところ、意外にも日本人によるポイ捨てが多いことが判明。

そこでゲーム感覚でゴミ拾いができる仕組みを開発しました。

「ゲームをプレイした後、『ゴミを捨てない』という意識が40%もアップしました」と長田氏。 渋谷のハロウィンでも同様の取り組みを実施し、50%の参加者が協力してくれたといいます。


「補助金は全く出ていません」と長田氏。 渋谷区が共催という形で場所を提供し、民間企業や団体が知恵を出し合って実現しているプロジェクトです。

行政に頼らず、街に関わる人たちが自ら動く新しい街づくりのモデルが、渋谷で生まれています。


バーチャル空間で世界とつながる——大阪の事例


「今の子どもたちは、放課後に友達同士バーチャル空間に集まって遊んでいます」と毛利。

Meta Osakaは、複数のゲームプラットフォームを活用して大阪の街を再現し、世界中の子どもたちとつながる取り組みを進めています。


一つは、世界で3億8,000万人が利用する「Roblox(ロブロックス)」での展開です。 ユーザーの60%以上が16歳未満の小中学生で、スマートフォンがあれば誰でも簡単にプレイできるのが特徴。


Meta Osakaはなんば駅前の広場を「NAMBA PLAY PARK」として再現し、世界中の子どもたちが、デジタル空間の大阪で遊べる環境を作りました。


もう一つが、世界中で人気の「Fortnite(フォートナイト)」です。 道頓堀の街並みを精巧に再現したマップでは、ピンクチームとブルーチームに分かれて陣地を塗り替える、小さなお子様でも遊べる平和的な陣取りゲームが楽しめます。


このFortniteのゲームとリアルイベントを融合させたのが「道頓堀eスポーツ運動会」です。 道頓堀商店街のお店を会場に、親子でチームに分かれて対戦を楽しみました。

「リアルで集まって開催すると、めちゃくちゃ盛り上がります」と毛利。 外国人観光客で溢れる道頓堀に、地元のファミリーが戻ってくるきっかけにもなっています。


防災・交通安全——ゲームで学ぶ、新しい教育のかたち


Meta Osakaが開発した「バーチャル消防士体験」は、Roblox上で火災時の対応を楽しく学べるゲームです。

119番通報や、火の根元を狙う消火方法など、火災に関する防災知識をゲームで体験できます。


もう一つの事例として紹介したのが、eスポーツを活用した「交通安全教室」です。

レースゲーム「グランツーリスモ7」を使い、子どもたちにバーチャルパトカーを運転してもらいます。


ハンドル操作やブレーキを体験すると、車は急に止まれないことが実感できます。


大阪府警や柏原警察と連携し、市役所で開催したイベントには1,500人が来場、参加者満足度は93.5%に達しました。


長田氏も「渋谷でも防災イベントをやっていますが、こういうゲームを使った体験はまだやっていません。

ぜひ一緒にやってみたいですね」と関心を示しました。


XR技術が切り拓く、新しいエンターテインメント


イベントの後半では、XR技術を使ってバーチャルアーティストとリアルタイムで交流できる「XNAMBA SPATIAL Meet & Greet」の公開デモンストレーションも行いました。


XRグラスをかけた長田氏と毛利の間に、VTuber(バーチャルアーティスト)の柚子花 / yuzuhaさんが現れる様子が会場のスクリーンに映し出されると参加者からは驚きの声が上がりました。


「Zoomとかで会うのとは全然違います。やっぱり会えるって感じがします」と柚子花さん。

普段は東京・渋谷を中心に活動しているため、「シュッて、世界の裏側だとしても会えるっていうのはすごいですよね」と、XR技術によって距離を超えた交流ができる可能性に驚きを見せました。

 

長田氏は「インターフェースの変化によってコミュニケーションはどんどん進化します。

スマホがなくなる未来、XRグラスが主流になる時代が、もうそこまで来ています」と語りました。


公開デモンストレーション

イベント概要

■イベントタイトル:SPECIAL SPATIAL Vol.8

■テーマ:なんば発・未来都市宣言 — デジタルエンターテインメントシティが描く新しい街のかたち

■日時:2025年12月11日(木)15:00〜17:00

■会場:eスタジアムなんば本店(なんばパークス1F)

■登壇者:一般社団法人Metaverse Japan 代表理事/一般社団法人渋谷未来デザイン 理事・事務局長 長田新子氏、株式会社Meta Osaka 代表取締役 毛利 英昭 ▪️スペシャルゲスト:VTuber(バーチャルアーティスト) 柚子花 / yuzuha氏 ■主催:株式会社Meta Osaka ■協力:株式会社MAWARI

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