【講演レポート】出版記念講演「Society5.0時代のメタバース活用」
- 株式会社Meta Osaka

- 4 日前
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更新日:3 日前
Meta Osaka 代表 毛利英昭が語る「メタバース×大阪」の未来図
2025年11月28日、株式会社Meta Osaka代表取締役・毛利英昭による著書『大阪を「世界一おもろい都市(まち)」にする デジタルエンターテインメントシティ』(PHP研究所)の発売を記念した講演会が、なんばパークス内「eスタジアムなんば本店」で開催されました。 不動産業界で26年の経験を持ちながらデジタル技術を活用した地域課題解決に挑む「二刀流」の実践者が、Society5.0時代のメタバース活用について語りました。 自治体、企業、メディア関係者など多様な参加者が集い、デジタル技術で街づくりに取り組む「新時代の共助・共創モデル」に耳を傾けました。

イベント概要
イベント名: 著書「大阪を「世界一おもろい都市(まち)」にする デジタルエンターテインメントシティ」出版記念講演
日時: 2025年11月28日(金)15:00〜16:30
会場:eスタジアムなんば本店内「Hero Egg」(なんばパークス1階) 主催:株式会社Meta Osaka
登壇者:毛利英昭:株式会社Meta Osaka 代表取締役
テーマ:Society5.0時代のメタバース活用──デジタルで実現する防災と地方創生の新モデル
なぜ今、メタバースなのか──子どもたちにとっての「当たり前」
「大人は『メタバースって何?』と特別なものと捉えがちですが、子どもたちからしたら当たり前の日常。我々が昔使っていたインターネットと同じ感覚で、バーチャル空間に入ってくる時代になっています」
毛利はこう語り、子どもたちにとってメタバースは特別なものではなく、我々大人がインターネットを使うのと同じ感覚で利用されている現実を説明しました。
我々が子どもの頃は、放課後にランドセルを置いて公園に行き、友達とサッカーや野球をしていました。 今の子どもたちは、RobloxやFortniteというゲームの中で友達と集まっています。 実際、毛利の自宅でも、小学生の子どもが放課後にヘッドセットをつけてクラスメイトや外国人の「フレンド」とゲームで遊んでいるといいます。 メタバースは単なるゲームではなく、人と人とをつなぐコミュニケーションツールとして機能しています。
メタバース市場の成長とRobloxへの注目
「Robloxクリエイターの中には、1億円プレイヤーが1,000人以上います。子どもたちにとって、圧倒的に憧れの職業になっていくでしょう」
メタバース市場は今後10年で約17.5倍に拡大すると予測されています。 その中でMeta Osakaが特に注目しているのが「Roblox」です。
Robloxの特徴:
世界で約4億人のユーザー(Fortniteは6億人)
1日のアクティブユーザーが1億5,000万人
スマートフォンで誰でも無料でプレイ可能
トップ1,000のクリエイターが年収1億円以上
adidasがデジタルネックレスをオークションで販売し312万円で落札された事例や、今後ECサイトとしても機能し、リアル商品が購入できるようになる点にも触れました。 実際、アメリカやヨーロッパではすでに実装されており、アジア太平洋地域が次の成長市場として注目されています。
自治体・企業のメタバース活用が加速
「単なるメタバース空間を作るより、RobloxやFortniteなど、すでに何億人ものユーザーがいるプラットフォーム内で作る方が効果的です」
講演では、すでに始まっている企業や自治体のメタバース活用事例を多数紹介しました。
企業の活用事例:
くら寿司: ゲームで集めたポイントでリアル店舗のガチャが回せる
Ralph Lauren: 無料アバターを配布し、ブランドロゴ入りTシャツを着たアバターが世界中で宣伝
トゥモローゲート: オフィスを再現したアスレチックゲームを公開。Roblox内で日本初の採用説明会を実施
自治体・地元商店街の活用事例:
東京都・横浜市: Robloxワールドを制作し、シティプロモーションに活用
大阪・なんば:道頓堀エリアを再現したFortniteゲームを地域住民の交流の場として活用
もともとユーザーが何億人もいるプラットフォームを活用することで、ゼロからメタバース空間を構築するよりも効率的に、多くの人にリーチできる利点があります。
実践事例①:柏原市での交通安全教育×eスポーツ
「eスポーツやメタバースを使えば、子どもたちが興味を持って参加してくれます。楽しみながら学べる仕組みが、これからの教育には必要です」
Meta Osakaが大阪府柏原市と連携して実施した「交通安全教育×eスポーツ」(協力:eスタジアム株式会社)は、社会課題解決の事例として紹介されました。
取り組みの背景: 「魔の7歳」と呼ばれる小学校1年生の交通事故が最も多いという課題に対し、レースゲームシミュレーターを活用。 大阪府警の協力を得て、バーチャルパトカーを運転できる体験イベントを実施しました。
成果:
人口7万人弱の柏原市で、日曜日に1,500人が市役所に集結
柏原警察署も白バイ・パトカーで協力
子どもたちが自発的に楽しみながら交通安全を学ぶ機会を創出
従来の交通安全教室では実施が難しかった未就学児も、eスポーツという切り口で関心を引くことができ、結果として効果的な安全教育につながっています。
実践事例②:防災教育とメタバース
「防災教育のきっかけとして、Robloxを活用したいという自治体も増えています。子どもたちが楽しみながら、命を守る知識を学べるのが最大のメリットです」
Meta Osakaでは、元消防士のクリエイターと共に、Roblox内で「消防士体験ゲーム」を開発。 いかに早く火を消せるかを競うゲームとして、自治体と連携しながら小学校や市役所のイベントで活用されています。
活用のメリット:
リアルでは危険な消防訓練をバーチャルで安全に体験
ゲーム感覚で防災意識を高める
少林寺小学校や藤井寺市役所などで実施し、今後も全国展開予定
元消防士が開発に携わることで、リアルな消防士の体験をゲームに落とし込むことができ、高い教育効果が期待できる内容になっています。
なんばの街をメタバース空間に
「難波広場から道頓堀へワープできるアスレチックゲームを、本日公開しました。世界中の子どもたちに大阪の街を楽しんでもらい、いつか実際に訪れてもらうきっかけを作りたい」
講演の中では、Meta Osakaが推進する難波エリアでのメタバース活用プロジェクトが紹介されました。
プロジェクトの概要:
難波の街をイメージしたメタバース空間を制作(NAMBA PLAY PARK、道頓堀ワールドなど)
AIやXR技術を活用した次世代の街づくり
VTuberによるバーチャルミート&グリートなど、新しいエンターテインメントを展開
毛利は、リアルとバーチャルの境目をなくし、デジタル空間での体験が実際の来訪につながる「デジタルツイン」の可能性を強調しました。 バーチャル空間で大阪の街を楽しんだ子どもたちが、いつか実際に大阪を訪れるきっかけになることを目指しています。
参加者へのメッセージ──未来を変える一歩は今日から
「未来を変える一歩は今日から始められます。AIに触れてみる、Robloxをダウンロードしてみる、まず動いてみることが大切です。Meta Osaka Worldで遊んでみてください。体験することが、すべてのスタートです」
講演の最後で毛利は参加者にこう呼びかけました。 そして、いろんな仲間と一緒に大阪を、日本を盛り上げていきたいというメッセージで締めくくられました。
まとめ
今回の講演では、メタバースやAIといった最先端のテクノロジーが、決して遠い未来の話ではなく、すでに子どもたちの日常になっており、企業や自治体の課題解決に実際に活用され始めている現実をお伝えしました。
不動産業界からメタバースに進出した毛利の立ち位置は、デジタル技術に距離を感じる方々にこそ共感いただけるものだと考えています。 アナログな業界で長年働いてきたからこそ、同じ立場の方々の気持ちがわかる。 その視点から発信するメッセージが、これからデジタル変革に取り組もうとする企業や自治体の皆様にとって、少しでも勇気と具体的なヒントになれば幸いです。

Meta Osakaでは、自治体・企業向けのメタバース活用相談も受け付けています。 まずはお気軽にご相談ください。
▪️お問い合わせフォーム:https://www.meta-osaka.co.jp/contact
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