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【イベントレポート】SPECIAL SPATIAL Vol.6「XR/メタバースの現在地と未来」

更新日:4月12日


2025年2月28日、なんばパークス1階「eスタジアムなんば本店」内の「SPATIAL STUDIO OSAKA」にて、株式会社Meta Osaka主催のトークイベント「SPECIAL SPATIAL VOL.06」を開催しました。

今回のテーマは「XR/メタバースの現在地と未来」です。


ゲストは、VR/AR専門メディア「Mogura VR」編集長の久保田瞬さん。

XR(拡張現実)業界の現状と未来についての熱い議論が展開されました。


MoguraVRが歩んだ10年の道のり

久保田さんは環境省の元官僚という意外な経歴の持ち主。

「2014年にVRと出会い、これが広がれば社会そのものを変えるものだと確信して、メディアを立ち上げました」と振り返ります。

当時、日本でVRに興味を持つ人は数百人ほどでしたが、今では「Meta Quest」が数千万台も売れるほど広がっています。


「10年続けてきましたが、まだまだこれからなんです。

『いつ来るの?』とよく聞かれますが、いつか必ず来ます。

そのために取り組み続けることが大事なんですよ」と久保田さんは話しました。


一般の人にも伝わるメディア作り

MoguraVRの特徴は「初めての人でも読めるメディア」であること。

「業界の人たちはファーストターゲットじゃないんです。

初めて読む人が専門用語で迷子にならないよう、いつも気をつけています」と久保田さん。


例えば「Meta Quest」を紹介するときは、必ず「一体型のVRヘッドセット」と説明を加えるそうです。

また、記事を読んだ後のアクションを促す「ワンプッシュ」という考え方も大切にしているとか。

「記事を読んでもらうだけじゃなく、『もっと知りたいな』『実際に試してみたいな』という行動につながるように心がけています」と語りました。


デジタルエンターテイメントシティ構想なんば

イベントの後半では、大阪・難波を舞台にした「デジタルエンターテイメントシティ構想なんば」が発表されました。これは大阪をXR技術が使える街にしようという壮大な計画です。

「これから一般の人もXRグラスをかけ始める時代が来ます。XRグラスをどこでかけるの?

どこに行ったら面白いの?

という問いに答えるため、難波の街をXRの実験場にしたい」とMawariの谷田部さんは熱く語ります。


構想では、難波の街でXRグラスをかけて歩けるようにしたり、特別な機器がなくてもXRコンテンツを体験できる環境を整えたりすることを目指しているそうです。

「映画『ブレードランナー』のような未来的な街を実現したいんです」という夢も語られました。


久保田さんも「リアルの場所がこの業界では非常に大事。様々な企業が集まり、互いにノウハウを共有できる場所が必要です」と賛同し、この構想により大阪がXRシティになっていく可能性に期待を寄せました。


XR業界の未来はいつ来るの?

XRグラスが一般に普及するのはいつ頃か?

という質問には、「大阪万博が開催される2025年頃から一般の方が入り始め、その後広がっていくのではないか」との見方が示されました。


久保田さんは「スマホが登場してもPCがなくならなかったように、XRグラスが出てもスマホはなくならないかもしれません。でも、XRデバイスがどんどん良くなっていくのは間違いないですね」と未来の展望を語りました。


Meta OsakaとMoguraVRは今後も手を組んで、大阪をXRの街にするという夢の実現に向けて協力していく意向を示し、イベントは盛況のうちに終了しました。



イベント概要

■イベントタイトル:SPECIAL SPATIAL Vol.6

■テーマ:「XR/メタバースの現在地と未来」

■日時:2025年2月28日(金)

■会場:eスタジアムなんば本店(なんばパークス1F)

■登壇者:株式会社Mogura 代表取締役、「Mogura VR」編集長 久保田瞬氏、株式会社MAWARI / Chief Futurist Officer 谷田部 丈夫 氏 (ホストMC)、株式会社Meta Osaka 代表取締役 毛利 英昭

■主催:株式会社Meta Osaka

■協力:株式会社MAWARI

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