2025年1月19日(日)、柏原市役所で「交通安全教室&こども万博mini in 柏原」を開催し、約1500人の親子が来場しました。本イベントは「魔の7歳」と呼ばれる交通事故リスクの高い年齢層の子どもたちに向け、eスポーツと実車展示を組み合わせた新しい形の交通安全教育として企画。子どもたちの興味を引き出しながら、楽しく学べる場を提供しました。
会場では、運転シミュレーターやXR体験、警察車両の展示に加え、「こども万博mini」も同時開催。交通安全教育と社会体験を効果的に組み合わせた取り組みに、多くの参加者から好評の声が寄せられました。
最新シミュレーターで学ぶ、次世代の交通安全教育
人気レースゲーム『グランツーリスモ7』を活用した新しい交通安全教育を実施。
最新のドライビングシミュレーターで約140名の子どもたちが運転を体験しました。
大阪府警の協力により画面の中に忠実に再現されたパトカーに子どもたちは興味津々。
自らハンドルを握りながらその操作の難しさを実感しました。
アクセルまで足が届かない小さなお子様は保護者がアクセル操作、子どもがハンドル操作を担当し二人三脚で挑む様子も見られ、親子で協力しながら実践的な危険予測力と判断力を養いました。
クイズで学ぶ自転車安全走行
柏原警察署の警察官が講師となり、自転車事故防止をテーマにしたクイズ大会を実施。
会場からは子どもたちの元気な声が飛び交い、親子で相談しながら答えを考える姿が印象的でした。
警察官による分かりやすい解説に、子どもたちは熱心に耳を傾け、正解するたびに大きな歓声が上がりました。
全問正解者にはヘルメットがプレゼントされ、交通ルールを楽しく学ぶ充実した時間となりました。
パトカーと白バイの展示・試乗体験
市役所エントランスにパトカーと白バイが到着すると、瞬く間に長い行列ができ、人気の高さが伺えました。
運転席に座った子どもたちはパトカーのサイレンやマイクにも興味津々。
記念撮影する家族の姿も数多く見られました。
「将来は警察官になりたい!」という声も聞かれ、交通安全への関心を高めるだけでなく、子どもたちの憧れや夢を育む機会にもなりました。
イベント開催中、パトカー・白バイコーナーは常に賑わいを見せ、多くの親子連れで活気に満ちていました。
バーチャル空間で消防士体験
Meta Osakaが開発したRobloxの「こども万博ワールド」では、バーチャル空間に再現した火災現場で消火活動を体験できるXRコンテンツを提供。
煙の立ち込める建物の中から火元を見つけ出し、消火器を手に立ち向かう子どもたちの表情は真剣そのもの。
ゲーム感覚で楽しみながら、バーチャル空間での臨場感あふれる体験に、子どもたちは夢中になって取り組みました。
XR体験ブースにも開始直後から長蛇の列ができ、デジタル技術を活用した新しい学びのカタチとして、大きな注目を集めていました。
「こども縁日」で育む子どもたちの主体性
市役所2階では子どもたちが店員となって接客を体験する「こども万博mini」を開催。
射的や輪投げなど10種の出店が並び、子どもたちは元気な声で接客に挑戦しました。
「いらっしゃいませー!」と大きな声で呼びかける子どもたち、真剣な表情で商品を手渡す様子に、会場は温かな笑顔に包まれました。
「大きな声を出すのは恥ずかしかったけど、お客さんが来てくれて嬉しかった」「お店の人がこんなに大変だとは知らなかった」という子どもたちの感想に加え、「普段は控えめな性格なのに、積極的に接客する姿に驚きました」「子どもの新しい一面を発見できました」という保護者からの声も。
参加した保護者の93.5%が「参加して良かった」と回答するなど、交通安全教育と社会体験学習を効果的に組み合わせた取り組みとして高い評価を得ました。
柏原市 冨宅市長コメント
今回は、市役所のフリースペースを活用し、交通安全の啓発としてメタバースやeスポーツを活用した車の安全走行体験などを実施いたしました。
また、同時に2階のかしわらテラスでもこども万博miniとしてお子様向けに縁日やワークショップなどを開催いたしました。
当日は天気も良く、多くの方にお越しいただき楽しんでいただけたのではないでしょうか。その中でも子どもたちがパトカーの運転などをeスポーツとして熱心に体験していたことが印象的でした。日ごろ、体験できないことをeスポーツで感じ、それが日常の交通安全の意識向上に繋がればと思います。
最後に今回のイベントではMetaOsaka様だけでなく大阪府警や柏原警察、その他多くの方に多大なるご協力をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

最新のデジタル技術と従来の交通安全教育を組み合わせた今回のイベントは、予想を上回る反響がありました。eスポーツやXR体験を通じて子どもたちの興味を自然と引き出し、警察や地域との連携により、より実践的な学習の場を創り出すことができました。
特筆すべきは、交通安全教育に「こども万博mini」という社会体験を組み合わせたことで、子どもたちの主体性を育みながら、安全意識を高められた点です。
約1500人もの親子が参加し、93.5%という高い満足度を得られたことは、この新しい取り組みの可能性を示しています。今後、全国各地での展開が期待される新たな交通安全教育のモデルケースとなりました。
開催概要
イベント名:交通安全教室&こども万博mini in 柏原
日時: 2025年1月19日(日)11:00〜17:00
場所:柏原市役所 1階・2階
主催:株式会社Meta Osaka
後援:柏原市、柏原市教育委員会
協力:柏原警察署
参加費:無料
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