2024年10月30日、なんばパークス1階「eスタジアムなんば本店」内の「SPATIAL STUDIO OSAKA」にて、株式会社Meta Osaka主催のトークイベント「SPECIAL SPATIAL VOL.03」を開催しました。
今回のテーマは「アートとテクノロジーの融合」。
ゲストとしてMUTEK Japanの岩波秀一郎氏に登場していただき、最先端のAI(人工知能)やXR(拡張現実)がアートやクリエイティブ業界に与える影響についてトークセッションを行いました。
カナダ発の音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK」とは?
MUTEK Japanのディレクターである岩波氏が「MUTEK」について解説しました。
MUTEKは2000年にカナダのモントリオールで誕生した電子音楽とデジタルアートの祭典で、アートとテクノロジーの融合を象徴するイベントとして成長を続けてきました。
現在は世界8カ国で開催されており、日本ではアジアで唯一の開催地として9年間にわたり続けられています。MUTEKは、アーティストがグローバルネットワークを通じて交流し、500万人以上のSNSフォロワーとつながる広範なコミュニティを形成しています。
MUTEKの注目コンテンツ
MUTEKが提供する多様なコンテンツについても紹介していただきました。
MUTEKの特徴的なプログラムには、音楽と映像を融合させたライブパフォーマンスや、最新技術を活用したXRエキシビジョンがあり、参加者は体験を通じてアートの世界に深く没入できます。
また、MUTEKではアーティストが自らの知識をシェアするワークショップも開催され、創作の裏側を学べる機会が提供されています。
観客はただ作品を鑑賞するだけでなく、アーティストとの対話を通じてインスピレーションを得られる特別な場になっています。
大阪での可能性
大阪の都市特性を活かし、今後この街がテクノロジーとアートの融合の舞台としてどのように成長できるかについても意見が交わされました。
Meta Osakaの代表 毛利は、「SPATIAL STUDIO OSAKA」がアートとテクノロジーを発信する拠点としての役割を果たし、インバウンドの観光客も含めた多様な人々が最新の体験を楽しめる場にしていきたいと述べました。
また、関西空港からのアクセスが良く、eスポーツ体験なども提供できることから、国内外の観客を惹きつける場として成長していく可能性も強調しました。
来年の大阪・関西万博に向けて
2025年に開催される大阪・関西万博もまた、アートとテクノロジーが交わる絶好の機会として捉えられています。
万博では360度プロジェクションを活用したショーケースも計画されており、AIやXRを駆使した未来型のデジタルアート体験が来場者に提供される予定です。
MUTEKのイベントを通じて、万博が大阪のアート・テクノロジー分野の成長を牽引する重要な機会になると期待が寄せられました。
今回の「SPECIAL SPATIAL VOL.03」を通じて、MUTEKはただデジタルアート作品を鑑賞するだけでなく、参加者が深く関わり、新たな発見を楽しむためのコミュニティだということがわかりました。
また、今回のトークセッションをきっかけに、11月22日、東京のMUTEKの会場で「SPECIAL SPATIAL」を開催する運びとなりました。
新たなコラボレーションから生まれるこれからの展開に期待が膨らみます。
イベント概要
■イベントタイトル:SPECIAL SPATIAL Vol.3
■テーマ:アートとテクノロジーの融合〜AI、XRが変えるクリエイティブの現在〜
■日時:2024年10月30日(水)
■会場:eスタジアムなんば本店(なんばパークス1F)
■登壇者:MUTEK Japan / General Director 岩波 秀一郎 氏、株式会社MAWARI / Chief Futurist Officer 谷田部 丈夫 氏 (ホストMC)、株式会社Meta Osaka 代表取締役 毛利英昭
■主催:株式会社Meta Osaka
■協力:株式会社MAWARI
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